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2025年3月7日

プレスリリース

ディープテック対象ピッチコンテスト「TokyoTCP」最終報告会結果について

株式会社日本総合研究所(本社:東京都品川区、代表取締役社長:谷崎勝教、以下「日本総研」)は、主催するアクセラレーションプログラム“Tokyo Technology Commercialization Program”(以下「TokyoTCP」/注1)において、創業前・創業直後のディープテック・スタートアップ(以下「DTSU」)を対象とする「最終報告会」(以下「本報告会」)を2025年3月7日に開催いたしました。


本報告会は、2024年7月にTokyoTCPの書面審査を通過したDTSU計20チームが、資金調達や事業会社との協業を目指し、約半年間の取り組みの成果についてそれぞれ報告するものです。会場では、最先端の技術シーズを用い、社会にポジティブなインパクトを与えることが期待される事業について、起業家自身が各7分間のピッチを行うほか、ブース展示も実施されます。また、本報告会終了後には、起業家および産学官の方々が集う交流会も開かれました。


投資家や事業会社をはじめ、大学教職員、そして自らDTSUを目指す方々など、研究開発型スタートアップを対象とした投資や共創、ネットワーク構築などにご関心がある方々に多くご来場をいただきました。



■本審査会の結果

本審査会では、本年7月に書面審査を通過した、創業前・創業直後の最先端の技術シーズを持つDTSU計19チームが各7分間のピッチを行いました。審査の結果、「最優秀賞:1名」「優秀賞:3名」が決まりました。それぞれの受賞者は以下の通りです。


【最優秀賞】

①所属先:慶應義塾大学

 代表者名:勝俣 良紀

 ピッチタイトル:息を吐くだけで、NASHを診断 ~肝硬変・肝がんを未然に防ぐ医療機器の開発~


【優秀賞】

①所属先:Troidal Propulsion

 代表者名:中村ユセフ健

 ピッチタイトル:特殊形状プロペラの力で世界の船舶業界に革命を起こす。


②所属先:東京農工大学

 代表者名:寺 正行

 ピッチタイトル:遺伝子の「カタチ(G4構造)」を狙う低分子創薬の基盤技術事業


③所属先:ブルーディア株式会社

 代表者:本多 楓

 ピッチタイトル:真のスマート植物工場を実現する自動化貢献技術の開発



■本プログラム開催の背景 

東京都は約140校の大学を有する都市であり、最先端の技術シーズや特許を数多く抱えています。しかし、米国や諸外国と比べ、わが国では特許出願数に対するスタートアップの設立数が少ない傾向にあり、東京都も同様でせっかくのポテンシャルを活かし切れていません。


また、研究者・博士人材などがスタートアップへ参画する機会が十分ではなく、その意識についても高いとはいえない状況にあります。 また、ディープテックを事業化するとなった場合は、創業前・創業直後の資金繰りが大きな課題として立ちはだかります。


中核となる技術についても、個別の課題を解決するばかりでなく、社会で広く使ってもらい、市場をつくっていくことまで検討することが必要です。しかし、最先端の技術を研究する人材にとって、経営者としての役割を同時に担うことは負担が重く、高い技術を持つスタートアップでもうまくいかなくなる大きな原因として、支援の必要性が指摘されてきました。



■本審査会の概要 

本審査会では、本年7月に書面審査を通過した、創業前・創業直後の最先端の技術シーズを持つDTSU計19チームが各7分間のピッチを行いました。審査の結果、採択となった方々に対して、1チーム最大200万円、総額2,000万円のギャップファンドを提供して参りました。また、経験豊富な経営者やベンチャーキャピタリストなどの有識者による経営メンタリング、政府の助成金獲得支援、投資家・スタートアップ関係者とのマッチングの機会なども提供しました。


●開催日時: 2025年3月7日(金) 10:00~19:00

●開催場所: ベルサール新宿南口

●参加費:  無料


■事業者情報 

書面審査を通過し、本審査会に参加した事業者については、「採択者一覧」ページをご覧ください。



(注1) Tokyo Technology Commercialization Program(TokyoTCP) TokyoTCPは、TOKYO SUTEAM(注2)に協定事業者として採択された株式会社日本総合研究所のプロジェクトであり、東京都で技術シーズを活用した起業にチャレンジするチームを対象にしたアクセラレーションプログラムです。東京都内の大学、研究機関、企業等の技術シーズを活用し、起業にチャレンジする創業前のチーム(東京都で起業予定のチーム含む)およびシード・アーリ期のディープテックスタートアップ(DTSU)を対象とし、ギャップファンド付きのアクセラレーションプログラムを実施します。
TokyoTCPを通じ、①ディープテック分野の起業家を育成・資金調達の支援だけでなく、②大学生等の若手起業家、研究者・博士人材等がDTSUに興味を持つ機運醸成(裾野拡大)、③ディープテック分野の支援者育成も行います。 

ホームページ: https://www.iiinext.jp/



(注2)TOKYO SUTEAM 

TOKYO SUTEAMは、東京都の新たなスタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」で掲げる 「10×10×10(5年で、東京発ユニコーン数10倍、東京の起業数10倍、東京都の協働実践数10倍)」達成のため、多様な主体による多彩なスタートアップ支援策の実施を後押しする、東京都の事業です。 ホームページ: https://tokyosuteam.metro.tokyo.lg.jp/


■本件に関するお問い合わせ先

【報道関係者様】 広報部 山口 電話: 080-7154-5017

【一般のお客様】 リサーチ・コンサルティング部門 融合戦略グループ         200010-tokyo-tcp@ml.jri.co.jp


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